放射性物質放出量 やや増える
福島原発ニュース
東京電力福島第一原子力発電所では、放出している放射性物質が事故のあと減る傾向が続いていましたが、事故の収束作業で放射性物質が舞い上がったため、1時間当たりの放出量が先月の6000万ベクレルから今月は7000万ベクレルと、やや増えたことが分かりました。
一方、原発の敷地境界付近での新たな放出による被ばく量については、先月と今月で大きな変化はないとしています。 東京電力は、福島第一原発の1号機から3号機から放出されている放射性物質の量を原子炉がある建物の付近で放射性物質の濃度を測るなどして試算しています。東京電力によりますと、放出量は、去年3月の事故直後には1時間当たりおよそ800兆ベクレルでしたが、その後は減少傾向が続き、去年11月と12月の値は、事故直後のおよそ1300万分の1に当たる1時間当たり6000万ベクレルになっていました。ところが東京電力が今月の試算をしたところ、1時間当たり7000万ベクレルと、やや増えたことが分かりました。
東京電力は、増えた原因について「2号機の格納容器に内視鏡を入れる作業で多くの作業員が建物に出はいりするなどして放射性物質が舞い上がったためだ」と説明しています。一方、原発の敷地境界付近での新たな放出による被ばく量については、先月と今月で大きな変化はないとしています
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120124/t10015482941000.html