福島沖、漁の再開へ試験操業 「不検出」魚種に限定
福島原発ニュース
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0614/TKY201206140590.html
東京電力福島第一原発の事故の影響で漁を自粛したままの福島県沖で14日、漁の再開に向けた試験操業が始まった。1年3カ月ぶりの水揚げに、漁師たちは期待の一方、風評被害への不安をのぞかせる。
午前1時ごろ、相馬双葉漁協の底引き網漁船6隻が相馬市の松川浦漁港を出て、北東約50キロの宮城県境に近い海域に向かった。150メートルよりも深い海から、ヤナギダコ、ミズダコ、巻き貝のシライトマキバイの3種だけをとった。原発事故後のモニタリング検査で放射性物質が「不検出」の魚種に限った。
夕方、漁船は順に同漁港に戻り、水揚げした。漁協職員が魚種別に重量を計測。生のままと、ゆでた加工品の状態で放射性物質を検査する。今回は販売はしない。