作業員の線量計紛失・未装着が28件以上
福島原発ニュース
毎日新聞 2012年08月23日
http://mainichi.jp/select/news/20120824k0000m040076000c.html
東京電力は23日、福島第1原発の収束作業に従事した作業員が線量計をなくしたり未装着のまま働いたりした事例が少なくとも28件あったと発表した。線量計を鉛板で覆い被ばく線量を少なくする不正使用などが発覚したことから、記録が残る昨年6月下旬以降を調べた。
28件のうち紛失は20件で、多くは脱衣時などになくしたとみられ、このうち17件は線量計が見つかっていない。残る8件は未装着だった。最長の作業は約9時間半。一緒に作業した同僚の線量計などから推測される最大の被ばく線量は0.72ミリシーベルトだった。
東電は調査結果を経済産業省原子力安全・保安院などに報告。問題が表面化するまで公表しなかった点について「その都度公表する認識に至らなかった。管理が十分でなかったことを反省し、再発防止を呼びかける」と釈明した。【八田浩輔】