福島原発事故は人災 ー 国会事故調査委 宇田氏が報告
福島原発ニュース
朝日新聞
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島根原発（松江市）が立地する地元で将来のエネルギー問題について考えようと、民主党県連が８日、県民会館（殿町）で「福島第一原発事故はなぜ起こったのか」と題した講演会を開いた。国会の事故調査委員会の調査統括を務めた宇田左近さんが、約８０人の参加者に調査結果の概要を報告した。
宇田さんはまず「調査を通して分かったのは、福島第一原発では震災が起きる前にやっておかなければいけない安全対策が先送りになっていたこと。自然災害ではなく人災なのは明らか」と結論づけた。さらに「東京電力の『原発の安全上重要な機器は地震では損傷しなかった』という断定には疑問が大きい」などと説明した。
また、質疑応答では参加者から「原発敷地内の活断層調査が電力会社任せになっているのは問題ではないか」「多くの費用をかけて福島第一原発事故の原因を検証するよりも、脱原発を決めて、再生可能エネルギーの開発に投資した方がよいのでは」などの意見が出た。（藤家秀一）