相馬の中学生3人、作文で福島の現状訴える…愛知
福島原発ニュース
読売新聞 2012年11月4日
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20121105-OYT8T00479.htm
愛知県江南市の市民文化会館で3日開かれた中学、高校生の作文スピーチコンテストに福島県相馬市の中学生3人が招待され、放射能への不安や、医者になって地元に恩返しする作文を読み上げた。
招待されたのは、同市立向陽中1年高野京汰君(12)、同校2年泉千晶さん(14)、同市立玉野中2年阿久津莉奈さん(14)。
江南市では、市職員の有志が震災で孤児となった子どもたちを支援しようと、昨年4月から、毎月11日に仕事のあと、名鉄犬山線の江南駅と布袋駅で募金を続け、これまでに184万円を送ってきた。
同じ世代の中高校生に、福島の現状を知ってもらおうと、同市の作文コンテストに相馬市のコンテストで優秀賞を受賞した3人が招待された。
高野君は原発事故以来、相馬の海で釣りやカニ捕りができなくなり、「海を返して」と訴えた。また、泉さんは3年前に親切にしてもらった病院の看護師が、テレビで医師不足を訴える姿を見て「将来、医者になって地元に恩返ししたい」と伝えた。阿久津さんは、部活動の練習を外でできない毎日でも諦めない気持ちを訴えた。
3人を代表して泉さんは「大震災で人の絆の大切さを改めて感じた」と話した。