東電”虚偽説明”で第三者委設置
福島原発ニュース
NHK NEWS WEB(2013年2月18日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130218/k10015592101000.html原発事故に関する国会の事故調査委員会の元委員が、東京電力側の虚偽説明によって現場調査を妨害されたとして国会に調査を求めている問題で、東京電力は、18日、元裁判官や元検事などで作る第三者委員会を設置し、説明が虚偽だったのかどうかなど、当時の対応を検証してもらうことを明らかにしました。
この問題は、国会事故調の元委員が去年2月、福島第一原発1号機の現場調査を計画した際、東京電力側の事実と異なる説明によって調査を断念させられたとして、虚偽説明による調査妨害だったと主張し、国会に調査を求めているもので、東京電力は「担当者の誤った認識のためで、虚偽ではなかった」と説明し、認識が食い違っています。
これについて東京電力は18日、元仙台高等裁判所長官で弁護士の田中康久氏を委員長とする第三者委員会を設置し、説明が虚偽だったのかどうかや、組織的な指示はなかったのかなど、当時の対応を検証してもらうことを明らかにしました。
東京電力は、調査には関わらず、関係者のヒアリングなどに協力をするとして、結果については速やかに公表するとしています。
一方、元委員が求めている現場調査については、原子力規制委員会が「できるだけ速やかに調査したい」としていますが、現場の放射線量が非常に高いことなどから具体的なめどは立っていません。