原発汚染水対策で関係閣僚初会合 東京五輪の国際公約へ姿勢示す
福島原発ニュース
産経ニュース 2013年9月10日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130910/plc13091010590006-n1.htm
廃炉・汚染水対策関係閣僚会議であいさつする菅義偉官房長官(左)=10日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)
廃炉・汚染水対策関係閣僚会議であいさつする菅義偉官房長官(左)=10日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)政府は10日午前、首相官邸で「廃炉・汚染水対策関係閣僚会議」の初会合を開いた。2020年夏季五輪の東京開催が決まり、東京電力福島第1原発の汚染水問題の解決は「国際公約」となったことから、対策を加速させていく。
閣僚会議は、政府が総力を挙げて汚染水問題に取り組むため、3日の原子力災害対策本部で決定した基本方針に盛り込まれていた。菅義偉官房長官を議長とし、茂木敏充経済産業相ら計10閣僚、原子力規制委員長で構成する。
菅氏はあいさつで「東京電力任せにせず、政府が前面に立ち、これまでのような事後対応ではなく、予防的、抜本的な対策を実施する」と述べた。ブエノスアイレスの国際オリンピック委員会(IOC)総会で、安倍晋三首相が「安全性は問題ない」と約束したことにも触れ「首相の発言通り、解決につなげていくことが必要だ」と強調した。
閣僚会議では、原子炉への地下水流入を防ぐ「凍土遮水壁」の設置▽汚染水から放射性物質を取り除く高性能な除去装置の増設▽汚染水漏れが問題となっているボルトで留めた簡易式タンクを、強度のある溶接型へ移行する-計画などについての報告を受け、意見交換を行った。