JR常磐線浪江富岡の除染検討へ
福島原発ニュース
NHK NEWS WEBより転載 2015年3月28日
震災と原発事故の影響で不通になっている福島県内のJR常磐線の早期復旧に向けた協議会は、帰還困難区域内を通る浪江駅と富岡駅の間の放射線量が高いとして今後、関係機関と除染の方法などの検討を進めることになりました。
震災と原発事故の影響で不通になっているJR常磐線の楢葉町の竜田駅と南相馬市の原ノ町駅の区間のうち帰還困難区域内を通る浪江駅と富岡駅の区間は運行再開の時期が決まっていません。
27日東京都内で開かれたJR常磐線の早期復旧に向けた協議会の会合で、この浪江駅と富岡駅の区間について国が去年12月と3月行った放射線量の調査結果が示され、この区間の1時間あたりの放射線量は平均で4.1マイクロシーベルト、最大では29.6マイクロシーベルトになったことが報告されました。
そのうえで、最も高い所でも、線路上の砂利の交換や、草の除去などを行うと、1時間あたり9.4マイクロシーベルトにまで下がるという試算が示されました。
これらを踏まえ、国やJR東日本は今後、この区間の具体的な除染方法を検討した上で、できるだけ早く運行再開のメドを示すことになりました。