3号機の燃料4体 ハンドル変形 本体に大きな損傷なし
福島原発ニュース
福島民友 2015年3月28日
大型がれきを撤去した東京電力福島第一原発3号機の使用済み核燃料プールで、がれきの下敷きになった燃料のうち、4体の上部に付いているハンドルが変形していた。東電が4日、発表した。プールの水の放射性物質濃度に大きな変化はなく、燃料自体に大きな損傷はないとみている。今後の燃料取り出し作業に影響があるかを詳しく調べる。
変形していたのは、燃料を取り扱う際に使うハンドル。東電が4日午前、水中カメラで変形を確認した。
東電は2日、原子炉建屋の水素爆発でプール内に落下し、プール内で最も大きながれきとなっていた重さ約20トンの「燃料取扱機」を撤去した。ハンドルは落下の際の衝撃や取扱機の重みで曲がったとみられる。
3号機プールには566体の燃料が残っている。東電はプール内にある他のがれきを全て取り除いた後、平成29年度中に燃料の取り出しを始める計画。