福島原発ニュース
2012年4月18日
宮城県で水揚げされた一部の魚から基準を超える放射性セシウムが検出されて水揚げの自粛などが相次いでいるため、宮城県漁業協同組合は、東京電力に対し、市場に出荷できない魚を買い取るよう要請しました。
食品に含まれる放射性セシウムの基準が今月から大幅に厳しくなり、宮城県では、水揚げされたスズキやマダラから基準を超える放射性セシウムが検出されるなどして出荷制限や水揚げの自粛が相次いでいます。
こうした状況を受け、宮城県漁業協同組合の菊地伸悦会長らが、18日、東京電力本店を訪れ、市場に出荷できない魚を買い取るよう求める要請書を手渡しました。
要請書では、風評被害によって売り上げが減少した損害についても賠償を求めているほか、今後、汚染水を海に流さないよう求めています。
菊地会長は「これから復興だというやさきに放射性物質が検出されたことに大きな憤りを感じる。東京電力には一日も早く賠償を行ってもらいたい」と話していました。一方、要請書を受け取った東京電力の小川敬雄福島原子力補償相談室長は「要請を真摯(しんし)に受け止め、できるだけ早期の賠償が行えるよう努力していきたい」と話していました。
NHK NEWS web
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120418/k10014533671000.html