4号機プール 燃料試験的取り出しへ
福島原発ニュース
2012年5月28日
東京電力は、福島第一原子力発電所の4号機で使用済み燃料プールに保管されている使用前の燃料を7月にも初めて試験的に取り出し損傷の程度を確認することになりました。
4号機の使用済み燃料プールには福島第一原発で最も多い1535体の燃料が保管されていて、去年3月15日に原子炉建屋で起きた水素爆発の影響で、プールの周辺が大きく壊れています。
東京電力は、プールに保管されている使用前の燃料204体のうちの2体を、7月にも初めて試験的に取り出すことになりました。
4号機のプールでは、事故後に冷却機能が失われ、一時、海水を使って燃料を冷やしていたことから、東京電力は、取り出す燃料の損傷の程度を確認し、保管の方法を検討することにしています。
使用前の燃料は、原子炉で核分裂させた使用済み燃料とは異なり、取り出すときの危険性は少ないということです。
4号機では、来年中に燃料の取り出しが本格的に始まる予定ですが、プールの健全性が懸念されていて、プールの耐震性を高める工事や周辺で進められている天井や壁などの撤去の状況が、26日、報道関係者に公開されています。
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120528/k10015414151000.html