甲状腺県民調査、2次検査対象は0.5% 悪性の疑いはなし
福島原発ニュース
毎日新聞 2012年06月13日
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20120613ddlk07040117000c.html
県は12日開いた県民健康管理調査の検討委員会(座長・山下俊一県立医大副学長)で、子ども約36万人に対する甲状腺検査で3月末までに実施した3万8114人のうち、しこりが見つかり2次検査の対象となったのは0・5%の186人、悪性の疑いのある人はゼロだったことを明らかにした。
原発事故の影響による甲状腺がんは3〜4年後から増える可能性があり、今後2年ごと(20歳以降は5年ごと)の生涯検査に向け、しこりが大きくなっていないかを調べるための基礎データとするのが目的。
県内の妊産婦約9000人に対する調査で出産が97・7%、流産と死産が2・0%、中絶が0・4%。担当した藤森敬也・県立医大教授によると、原発事故の影響は見られなかった。出産後、子どもに粉ミルクを与えた人の18・5%が「放射線の母乳への影響が心配」を理由に挙げた。【乾達】