マイナスがようやくゼロに 被災地の現状を福島・浪江町長ら語る−−多摩でシンポ /東京
福島原発ニュース
毎日新聞 2013年04月08日
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20130408ddlk13040147000c.html
東京電力福島第1原発事故の影響で避難生活が続く福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長らが被災地の現状について語るシンポジウム「浪江町の現状と展望」が6日、多摩市の関戸公民館で開かれ、阿部裕行市長や市民ら約100人が耳を傾けた。
東日本大震災や原発事故の風化を防ごうと、京王線聖蹟桜ケ丘駅周辺の商店主らが中心となり主催した。
馬場町長は「政府や東電は何の情報も与えず、救えた命を助けず、被害を拡大させたのが許せない」と怒りをにじませ、「2年が過ぎ、マイナスからようやくゼロが見えてきた。町はがれきもそのままで復旧はこれから。どうか力を貸してほしい」と訴えた。
主催者は「風化させないように、聖蹟桜ケ丘からエールを送り続けていきたい」と話した。【斎川瞳】