地震:福島・いわきで震度5強 原発に異常なし
福島原発ニュース
毎日新聞 2013年09月20日
http://mainichi.jp/select/news/20130920k0000m040168000c.html
20日午前2時25分ごろ、福島県浜通りを震源とする地震があり、同県いわき市で震度5強の強い揺れを観測したほか、東北−中部の広い範囲で震度5弱〜1の揺れを感じた。気象庁によると、震源の深さは17キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.9と推定される。津波の恐れはなかった。東日本大震災の余震と考えられる。【飯田和樹、蓬田正志】
気象庁によると、観測地点以外で地盤の揺れやすさなどの要因を加味した場合、いわき市の河原など地盤の弱い場所では推定震度6強の地点があると考えられるという。
記者会見した長谷川洋平・地震津波監視課長は「今後1週間程度は最大震度4程度の余震が発生する可能性がある。揺れが強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっている恐れがあるので、今後の余震活動や降雨の状況に注意してほしい」としている。
福島県災害対策課によると、いわき市の女性(32)が自宅の割れた鏡で右足を切った。別の女性(62)は自宅のベッドから転落、右肩を脱臼した。いずれも軽傷だった。また同市の市道2カ所で落石があったほか、民家2軒で屋根瓦が落ちるなどの被害があった。
東京電力によると、福島第1、第2原発で新たな異常は確認されなかった。
各地の震度は次の通り。
震度5弱=福島県広野町、楢葉町、茨城県高萩市、鉾田市
震度4=福島県相馬市、南相馬市、富岡町、大熊町、川内村、白河市、水戸市、茨城県日立市、常陸太田市、北茨城市、笠間市、ひたちなか市、栃木県大田原市、宇都宮市