地下水流入減に敷地内舗装を 産総研、雨水遮断の効果
福島原発ニュース
産経ニュース 2013.10.21 01:32
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131021/dst13102101340003-n1.htm
産業技術総合研究所の研究グループは、東京電力福島第1原発の汚染水の原因となっている原子炉建屋への地下水流入を減らすには、敷地の地表を舗装して雨水の浸透を防ぐのが効果的とする解析結果をまとめた。産総研の塚本斉研究グループ長は「安定的に地下水を制御する対策につなげてほしい」と話している。
研究グループは東電などが公開している第1原発地下の地層データを分析した。地下は水を通しやすい「透水層」と、水を通しにくい泥の「難透水層」が交互に重なり、海の方へ下るように傾斜。1日当たり約400トンの地下水が原子炉建屋に流入して放射性物質に汚染されているが、透水層のうち地表に最も近い層と2番目の層から流入していることが分かった。
これら2つの層の地下水は、地表から染み込んだ雨水と、原発の敷地西にある水田が供給源になっているとみられる。