廃炉や除染 日米が協力の在り方を議論
福島原発ニュース
NHK NEWS WEB 2月10日
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う廃炉や除染作業を確実に進めるため、この分野で専門技術を持つアメリカの企業が参加して、どのような協力ができるかを話し合うフォーラムが都内で開かれました。
このフォーラムは、東日本大震災からまもなく3年となるのを前に福島第一原発の事故にアメリカがどのような協力ができるか検討するために日米両国の政府が開いたもので、アメリカから原発や軍事施設の核廃棄物の処理などで実績を持つ26の企業が参加し、それぞれが持つ専門技術を発表しました。
このうち、ウクライナのチェルノブイリ原発の周辺で放射性物質の除去に取り組んだ経験を持つ環境関連のコンサルタント会社は福島第一原発の建屋などから海に流れ出している汚染水の対策として、化学薬品で放射性物質を取り除く設備を地中に設けるのが有効だと提案し、廃炉に向けた作業への参加に意欲を示していました。
会場には、除染などに携わっている日本の大手建設会社などが参加し、熱心にアメリカ企業の説明を聞いていました。
参加したアメリカ企業の担当者は「福島第一原発の廃炉や除染の作業は、やや遅いと感じるものの順調に推移していると思う。われわれも加わり、持っている技術を生かしたい」と話していました。
フォーラムは19日まで開かれ、両国の企業の担当者がどのような協力ができるか意見を交わすことになっています。