東電、子ども・妊婦への賠償増額を正式発表
福島原発ニュース
読売新聞 2012年2月28日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120228-OYT1T01223.htm
東京電力は28日、福島第一原子力発電所事故で自主的に避難した福島県内23市町村の子ども(昨年3月11日時点で18歳以下)と妊婦に支払う賠償額を増額すると正式発表した。
政府の原子力損害賠償紛争審査会が示した基準額の1人40万円に20万円を上乗せして60万円を払う。3月下旬に支払いを始める。
東電は、賠償額を増やす理由について「放射性物質の影響を受けやすく、避難例も多いため」と説明した。避難しなかった子ども・妊婦の賠償額は40万円で、その他の大人は避難の有無にかかわらず、審査会の基準通り1人8万円を支払う。
いずれの対象も昨年3月11日時点で福島市や郡山市など23市町村に住んでいた約150万人で、賠償総額は2050億円程度になる見通しだ。対象者には3月5日以降に東電が請求書類を送る。