「津波想定の甘さ原因」=冷却装置の操作「合理的」-東電が最終報告
福島原発ニュース
時事ドットコム 2012年6月20日
http://jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012062000637
東京電力は20日、福島第1原発事故について社内調査委員会(委員長・山崎雅男副社長)がまとめた最終報告書を公表した。報告書は「津波の想定に甘さがあったと言わざるを得ず、備えが不十分だったことが根本的な原因」との見解を示した。
また昨年3月の事故発生直後、清水正孝社長(当時)が首相官邸に、同原発からの撤退を申し入れたとされる問題について、「作業に必要な者は残って対応に当たる前提だった。全員撤退しようとしたものではなく、本社と発電所間で方針は一致している」とした。
政府の事故調査・検証委員会は昨年12月の中間報告で、東電の事故対処能力を疑問視。1、3号機の緊急冷却装置の操作に問題があったと指摘したが、山崎副社長は「あの状況の中では、決められた手順に従い、合理的に進められた」と反論した。