校舎屋上で風力発電、廊下の照明など賄う
福島原発ニュース
読売新聞 2012年4月11日
http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/ecology/20120411-OYS8T00545.htm
みやこ町犀川本庄の犀川中(畠中伸王校長、152人)の校舎屋上に風力発電装置が設置され、稼働を始めた。生徒たちの環境学習に役立てようとPTAが助成金を獲得し、取り付けた。風力発電に取り組むのは、京築地区の学校では初めてという。
装置は全長約4メートル。直径約1・2メートルのプロペラで風を受けて発電機を回す仕組みで、太陽光パネルも備えている。
定格出力は520ワットと大きな発電量ではないが、校舎の玄関や渡り廊下の照明の電気を賄う。発電の状況がわかるように、風速や発電量を表示するパネルも設けた。
東京電力福島第一原発の事故で自然エネルギーへの関心が高まったことから、PTAが設置を発案。九州地域産業活性化センター(福岡市)が自然エネルギーの普及を支援するために設立した「九州グリーン電力基金」の助成金140万円を申請し、昨年8月下旬に認められた。
10日には、PTAから学校への装置の譲渡式が行われ、畠中校長は「大切に使い、環境教育に生かしていきたい」とあいさつ。生徒会長の福田翔太君(14)は「原発の停止で将来のエネルギーのことに興味があるので、装置を使って発電の仕組みを学びたい」と話していた。