「仮の町」構想、全体協議の場新設へ 復興相、双葉4町長らに示す
福島原発ニュース
毎日新聞 2012年08月20日
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20120820ddlk07040029000c.html
避難長期化が見込まれる4町の住民が集団移住する「仮の町」構想をめぐり、平野達男復興相は19日、福島市の瀬戸孝則市長や双葉4町長らに対し、受け入れ態勢などについて県を交えた国と受け入れ自治体との全体協議の場を新設する方針を示した。住民意向調査を経て、今年度末から方針をとりまとめることを目標としている。【泉谷由梨子、三村泰揮】
「仮の町」構想を掲げるのは富岡、大熊、双葉、浪江の4町。構想について、国は県内の各自治体との個別協議を続けている。このため、自治体側には他の自治体と国との協議内容など構想の進捗(しんちょく)状況がわからないとの不満があった。
多くの避難者を受け入れている郡山市やいわき市などの各市長も、すでに平野氏と全体協議設置で合意。整備方式や用地確保など、受け入れ自治体との調整も行う。
協議の場では、移転世帯数や、整備する場所などから想定される移転規模を確定。その上で、災害公営住宅、役場機能や病院、教育など必要なインフラについての検討を重ねる。方針は、今年度末から順次とりまとめ、来年度以降に実際の事業に着手することを目標としている。