ヨウ素剤配布を具体化=原発防災指針を改定-規制委
福島原発ニュース
時事ドットコム 2013年6月5日
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013060500073
原子力規制委員会は5日、原発事故が起きた場合の避難対応などを定めた原子力災害対策指針(防災指針)のうち、緊急時の放射線測定(モニタリング)や、事故初期の被ばくを低減する安定ヨウ素剤の事前配布手順などの改定を正式決定した。
田中俊一委員長は定例会合で「モニタリングやヨウ素剤配布は以前から住民の関心が高い。大きな方針は出たので、きちんと機能できるようフォローアップをお願いしたい」と述べた。
東京電力福島第1原発事故で住民の避難が混乱した反省から、規制委は昨年9月の発足以降、避難対策を準備する地域を拡大するなど、指針の改定を段階的に進めてきた。今回の改定で作業はほぼ終わり、原発周辺の各自治体は新指針の内容を反映した防災計画の充実を急ぐ。