経団連会長が福島第1原発を初めて視察 「事故の深刻さ再認識」と発言、復興協力に意欲
福島原発ニュース
産経ニュース 2013年6月6日
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130606/biz13060619220023-n1.htm
東京電力の福島第一原発の緊急対策室で同社の広瀬直己社長(左)から所内の説明を受ける経団連の米倉弘昌会長=6日、福島県大熊町、代表撮影
経団連の米倉弘昌会長は6日、東京電力の福島第1原発を初めて視察した。同原発の免震重要棟内の緊急対策室で、高橋毅所長ら150人あまりの職員を前に「福島の復興実現には廃炉を完遂することが不可欠だ。皆様がしっかりと使命を果たしていただきたい」とエールを送った。
米倉氏はマスクや靴カバー、手袋などを装備し、広瀬直己・東電社長の案内でバスの中から所内の地下貯水槽や原子炉建屋など廃炉作業の進捗(しんちょく)状況を約1時間見学した。
見学後、米倉氏は「原発事故の深刻さを改めて認識した」と表明。「経団連も廃炉や安全管理の技術提供のほか、今後の原子力政策のあり方などを提言し、復興の促進に少しでもお役にたちたい」と決意を示した。
見学にはいずれも経団連副会長で原子力事業を抱える三菱重工業の大宮英明会長、東芝の佐々木則夫社長らが同行。見学後は地元福島県広野町の山田基星町長、大熊町の渡辺利綱町長と、楢葉町内の事故収束の作業拠点「Jヴィレッジ」内で面会し、復興に向けた人的支援などを約束した。