抜本対策、9月に公表 国費投入も検討
福島原発ニュース
産経ニュース 2013年8月29日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130829/dst13082920070014-n1.htm
政府と東京電力などでつくる廃炉対策推進会議は29日、福島第1原発の汚染水問題の抜本的な対策を9月の早い時期に取りまとめて公表することを明らかにした。汚染水処理設備の増設を盛り込み、国費投入も検討する。この日開いた事務局会議で確認した。
安倍晋三首相は国として汚染水対策を講じる方針を打ち出しており、これ沿った対応だ。
第1原発には、原子炉建屋地下などにたまった汚染水から約60種類の放射性物質を取り除くことができる多核種除去設備(ALPS)が3系統あり、9月中旬以降に順次稼働する予定。さらに建屋に流入する地下水を減らすことを目的に、建屋近くの井戸からくみ上げた水を浄化する設備の導入を進める。
第1原発の汚染水問題をめぐっては、福島県の佐藤雄平知事が28日、茂木敏充経済産業相に、国が積極的に関与し、解決に向けた具体的な見通しを示すよう要望。茂木氏は9月中にも抜本的対策を取りまとめる方針などを伝えた。