海側遮水壁の鋼管打ち込み完了 10月末完成見通し
福島原発ニュース
福島民友 2015年9月25日
東京電力は24日、福島第1原発の港湾内に鋼管を打ち込んで壁を造り、汚染地下水の海への流出を防ぐ「海側遮水壁」の建設で、一部未完成となっていた部分に鋼管を打ち込む作業を完了したと発表した。今後、鋼管の間の管にモルタルを流し込んで止水処理などを実施し、10月末には完成する見通し。
東電によると、工事は10日に再開され、その時点で588本の鋼管が打ち込まれていた。22日までに残り9本の鋼管を打ち込む作業を終え、合計597本の打ち込み作業が完了した。
海側遮水壁が完成すると、行き場を失って上昇した地下水が地上にあふれトラブルが起きる恐れがあるとして、東電は一部を開けたままにしていた。3日に建屋周辺の井戸(サブドレン)からくみ上げた汚染地下水を浄化し、海に放出する「サブドレン計画」が始まったことを受け、海側遮水壁の工事を再開した。