福島で被ばくの1300人、東電会長ら33人告訴
福島原発ニュース
日本経済新聞 2012年6月1日
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1101E_R10C12A6000000/
業務上過失致傷などの容疑、地検に東京電力福島第1原発事故で被ばくの被害を受けたとして、福島県民らでつくる「福島原発告訴団」の約1300人が11日、東電の勝俣恒久会長や原子力安全委員会の幹部ら計33人について、業務上過失致傷などの容疑で福島地検に告訴状を提出した。
33人は勝俣会長や清水正孝前社長ら東電幹部、原子力安全委員会の班目春樹委員長、福島県立医大の山下俊一副学長ら。
避難中や原発での作業中に亡くなったり、被ばくしたりした人についても、業務上過失致死傷の疑いで告発。
告訴・告発状によると、東電や国は、地震の多い日本で原発を運転するに当たり、事故を予防する措置を怠り、福島第1原発を襲う津波の危険性がたびたび有識者から指摘されていたにもかかわらず、今回の事故を発生させた責任があると指摘。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報が公開されず「安全」と虚偽の説明を繰り返し「住民の避難を遅らせたことで被ばく被害を拡大させた」としている。[共同]