4号機、燃料取り出しカバー着工 10月ごろ完成
福島原発ニュース
毎日新聞 2013年01月09日
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130109ddm012040078000c.html
東京電力は8日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す際に使う専用カバーの設置工事を始めた。東電と政府が進める廃炉作業の一環で、今年10月ごろ完成予定。計画では11月に燃料の取り出しを開始する。
4号機の原子炉建屋内にある燃料プールでは、全号機中で最多の計1533本(使用済み1331本、未使用202本)の燃料集合体が保管されている。カバーの屋根部分は地上から約53メートルの高さにあり、内部には天井クレーンや燃料交換機を備えている。
8日は鉄骨2本を設置し、最終的に天井クレーンを支える鉄骨87本(約4000トン)と交換機を支える鉄骨18本(約210トン)を組み立てていく。
取り出した燃料は原発敷地内の共用プール(容量6840本)に仮置きする計画。このプールには事故前から6375本の使用済み燃料が保管されており、原発敷地内に新たに保管施設を建設して、共用プール内の燃料を「乾式キャスク」と呼ばれる特殊な容器に約40〜70本入れて運び出し、4号機の燃料用にスペースを空ける。【神保圭作】