首相「福島の復興は国が前面に」
福島原発ニュース
NHK NEWS WEB(2013年5月13日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130513/k10014530101000.html参議院予算委員会は、震災からの復興やエネルギー政策などをテーマに集中審議を行い、安倍総理大臣は、原発事故からの福島の復興について、「国が前面に出て取るべき責任を果たす」と述べ、国が主導して進めていく考えを改めて示しました。
この中で安倍総理大臣は、国の原子力政策について、「東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故の反省として、絶対安全というものはないというなかで、安全を考えていくことが極めて重要だ。しかし、原子力政策を始めてからの40年間は、そうではなかったことにわれわれの反省がある」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は、「宮城県にある東北電力の女川原子力発電所は、高い津波でも耐えられるように土地をかさ上げして建設されている。福島第一原子力発電所について見直す機会があれば、事故は起こらなかったのではないかという思いもある。こうした反省のうえに立って、原子力も含めたエネルギー政策を進めていかなければならない」と述べました。
そして、安倍総理大臣は、原発事故からの福島の復興について、「賠償や廃炉、避難された方の生活再建の問題もあり、安倍政権としては、東京電力に押しつけるのは間違いだと考えている。もっと国が前面に出て取るべき責任を果たすなかで、廃炉に向けた研究などは国がしっかりとやっていきたい」と述べ、国が主導して進めていく考えを改めて示しました。